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初めてのオープンウォータースイム 速く泳ぐより、落ち着いてスタートすることが大切です

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初めてのオープンウォータースイム 速く泳ぐより、落ち着いてスタートすることが大切です

初めてのオープンウォータースイム 速く泳ぐより、落ち着いてスタートすることが大切です

2026/07/25

 

プールでは普通に泳げるのに、海や湖へ入ると急に息が苦しくなる。

前を見ても水底が見えず、隣の選手と身体がぶつかり、自分がどこを泳いでいるのか分からなくなる。

初めてのトライアスロンでは、そんな経験をする方も少なくありません。

今回は、初めてオープンウォータースイムへ挑戦する方に向けて、安全に泳ぎ切るためのポイントをお伝えします。

ウェットスーツのルールは大会ごとに確認してください

国内のトライアスロン大会では、安全面や浮力確保のため、ウェットスーツの着用を義務としている大会が多くあります。

ただし、すべての国内大会で必ず着用しなければならないわけではありません。

ウェットスーツの扱いは、大会のローカルルールや当日の水温によって、

  • 着用義務

  • 着用任意

  • 着用禁止

のいずれかになります。

例えば、2026年7月26日に開催される榛名湖リゾート・トライアスロンでは、公式競技規則上、ウェットスーツの着用は任意です。

必ず出場する大会の競技規則と、当日の競技説明を確認してください。

ウェットスーツの浮力は大きな味方です

トライアスロン用ウェットスーツには浮力があります。

身体が水面近くに浮きやすくなるため、スイムが多少苦手な方でも、落ち着いて身体を伸ばせば泳ぎやすくなります。

私が以前フィリピンの大会へ出場した際には、水温などの条件によりウェットスーツの着用が禁止されました。

いつも頼りにしていた浮力がなく、身体が沈みやすく感じ、非常に苦戦したことを覚えています。

普段ウェットスーツで泳いでいる方は、ウェットスーツなしでは水中での姿勢や感覚が大きく変わることも知っておきましょう。

スタート前のウォーミングアップを忘れない

スタート前に泳げる時間が設けられている場合は、必ず水へ入りましょう。

特に水温が低い場合、いきなり冷たい水へ入り、直後から全力で泳ぎ始めるのは身体に大きな負担をかけます。

まずは水を顔や首、胸にかけ、身体を水温に慣らします。

その後、ゆっくり泳ぎながら、

  • ウェットスーツの締め付け

  • ゴーグルへの浸水

  • 呼吸のしやすさ

  • 肩の動き

  • 水温

を確認してください。

水温が20度を下回るような場合は、焦らず、より丁寧に身体を慣らすことが大切です。

ただし、泳ぎ過ぎてスタート前に身体を冷やしてしまわないよう注意しましょう。

スイムが得意な人ほど注意が必要なこともあります

以前、私が出場した済州島の大会では、残念ながらスイム中に選手が亡くなる事故がありました。

私は実際に、救助されている選手を水上で目にしました。

その選手は泳ぎが苦手だったのではなく、スイムを得意としており、スタート直後から速いペースで泳いでいたと聞きました。

事故の詳しい原因を外部から断定することはできません。

しかし、この経験から私が強く感じたのは、

スタート直後から無理に心拍数を上げないこと

の大切さです。

スイムが得意だから安全とは限りません。

緊張、冷たい水、密集したスタート、急激な運動負荷が一度に重なるのがオープンウォータースイムです。

スタート直後こそ、少し抑えて入りましょう。

スイムが少し苦手な人は、後ろからゆっくりスタート

スイムに自信がない方は、先頭や集団の中央から無理にスタートする必要はありません。

後方または外側から、落ち着いてスタートしましょう。

スタート直後の集団では、

  • 手や足が接触する

  • 後ろから身体に乗られる

  • ゴーグルがずれる

  • 呼吸のタイミングを崩す

といったことが起こります。

最初から速い集団へ入るよりも、自分より少し遅いくらいの位置からスタートし、泳ぎながら一人ずつ抜いていく方が安全です。

気持ちにも余裕が生まれます。

トライアスロンは、スタートから数十メートルで決まる競技ではありません。

プールのような黒い線はありません

プールでは、水底の黒い線を見ながら真っすぐ泳げます。

しかし、海や湖には目印となる線がありません。

顔を水につけたまま泳ぎ続けていると、自分では真っすぐ泳いでいるつもりでも、少しずつ左右へ曲がってしまいます。

遠回りをすれば、その分だけ余計な距離を泳ぐことになります。

速く泳ぐこと以上に、できるだけ最短コースに近い線を泳ぐことが大切です。

ブイだけでなく、その先に大きな目標物を決める

オープンウォータースイムでは、時々顔を前へ上げて進行方向を確認します。

これをヘッドアップと呼びます。

ただし、ブイは波や他の選手に隠れて見えなくなることがあります。

スタート前にコースを確認し、ブイの後方にある、

  • 大きな建物

  • 高い木

  • 岸にある目立つ看板

など、遠くからでも分かる大きな目標物を決めておくと安心です。

数回泳いだら短く前を見る。

方向を確認したら、すぐに通常の泳ぎへ戻る。

顔を高く上げ過ぎると脚が沈み、体力を使うので注意してください。

少し曲がっても慌てない

途中で進行方向がずれていることに気付いても、急に直角に進路変更する必要はありません。

周囲の選手を確認しながら、少しずつ本来の方向へ戻りましょう。

急な進路変更は、後ろから泳いでくる選手との接触につながります。

コース取りは重要ですが、最短距離だけにこだわって密集へ入る必要もありません。

混雑が苦手な方は、集団から少し外側を泳いだ方が、結果的に落ち着いて速く泳げることもあります。

苦しくなったら、まず泳ぐのをやめる

息苦しさや強い不安を感じたら、無理にクロールを続けないでください。

泳ぎを止め、仰向けになるか、立ち泳ぎをして呼吸を整えます。

安全に停止できるブイ、ロープ、ボートなどが近くにある場合は、競技規則とスタッフの指示に従って利用してください。

つかまって休むことが認められていても、それを使って前進すれば違反になる場合があります。

危険を感じたときは、片手を大きく上げ、監視員へ救助を求めてください。

完走を諦めることより、助けを求めるのが遅れることの方が危険です。

前の選手の足だけを見続けない

前の選手の後ろを泳ぐと、水の抵抗を減らせることがあります。

しかし、その選手が正しい方向へ泳いでいるとは限りません。

前の選手についていったら、二人そろって大きくコースを外れていたということもあります。

ドラフティングを利用する場合でも、自分自身で定期的に方向を確認しましょう。

私のひとこと

オープンウォータースイムでは、泳力だけでなく、落ち着いて状況を判断する力が必要です。

スイムが苦手な人ほど慎重にスタートするため、無理をしないという点では、かえって安全に泳げることもあります。

反対に、泳ぎが得意な人ほどスタート直後から飛ばし過ぎてしまうことがあります。

最初の数分は、抜かれても構いません。

呼吸と心拍が安定してから、少しずつ自分のペースへ上げていきましょう。

速くスタートすることではなく、無事にスイムを終えてバイクへ向かうことが目標です。

明日の榛名湖リゾート・トライアスロンへ参加する皆様。

焦らず、自分のペースで、榛名湖のスイムを楽しんできてください。

POWER-KIDSは、皆様の安全な完走を応援しています。

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