補給が勝負を決める【第2回】 バイクは「食べる区間」、ランは「維持する区間」
2026/07/29
前回は、トライアスロンは補給で決まる競技だというお話をしました。
今回は、実際にどこで補給するのが一番良いのかについて、私の経験をお伝えします。
結論から言えば、
一番しっかり補給できるのはバイクです。
バイクは固形物も食べられる
バイクはランニングほど上下動がありません。
そのため、身体が比較的安定しており、ジェルだけでなく固形の補給食も摂りやすい競技です。
エナジーバーやようかん、おにぎりなど、自分に合った補給食を計画的に食べられるのはバイクならではのメリットです。
ただし、補給するときは必ず前方を確認し、キープレフトを守り、安全な場所で落ち着いて補給してください。
補給中のわずかな油断が落車につながることもあります。
「食べること」よりも、「安全に食べること」が大切です。
補給食は必ず練習で試しておく
レース当日に初めて使う補給食はおすすめできません。
流動タイプのエネルギージェルでも、
「味が合わない」
「甘過ぎて受け付けない」
「飲み込めない」
ということがあります。
胃腸との相性にも個人差があります。
レース本番で試すのではなく、普段のロングライドやブリック練習で実際に使い、自分に合うものを見つけておきましょう。
エイドステーションの内容も確認しておく
大会ごとにエイドステーションで提供されるものは違います。
水だけなのか。
スポーツドリンクがあるのか。
バナナやオレンジなどの果物があるのか。
コーラやお菓子が用意されているのか。
事前に大会ホームページなどで確認しておくと、補給計画が立てやすくなります。
ロングでは止まって補給する勇気も必要
ロングディスタンスになるほど、補給の重要性は高くなります。
「止まるともったいない。」
そう考える気持ちも分かります。
でも、エネルギー不足で何十分も失速することを考えれば、エイドで1~2分止まって落ち着いて補給する方が、結果的に良いレースになることも少なくありません。
タイムロスを恐れるより、最後まで動き続けられる身体を維持することを優先しましょう。
ランは「食べる」より「維持する」
ランニングになると上下動が大きくなります。
胃腸にも負担がかかり、固形物は食べにくくなります。
だからこそ、しっかり食べるのはバイクのうちです。
ランでは、
・水分補給
・スポーツドリンク
・必要に応じてジェル
を中心に、身体の状態を維持することを考えましょう。
エイドの補給食がなくなることもあります
私は決して速いランナーではありません。
そのため、レースによっては人気の補給食がすでになくなっていたこともあります。
もちろん大会は十分な準備をしてくださっていますが、参加人数やタイミングによっては、自分が食べたいものがないことも考えられます。
そんな時に慌てないよう、私はランでも食べ慣れたジェルなどを必ず携行するようにしています。
「エイドにあるだろう」ではなく、「なくても大丈夫」という準備をしておくと安心です。
私からひとこと
補給は「空腹になったから食べる」ものではありません。
身体が必要とする前に補給しておくことが、最後まで元気に動き続けるコツです。
私はこれまで多くのレースで、補給の成功も失敗も経験してきました。
だからこそ皆さんには、補給も練習の一つとして考えていただきたいと思っています。
速くなるための練習だけでなく、最後まで笑顔でゴールするための補給計画も、ぜひ楽しみながら準備してみてください。
次回予告
補給が勝負を決める【第3回】
「脱水は喉が渇く前から始まっている」
〜熱中症を防ぐ水分・電解質補給と、レース中に見逃してはいけない身体からのサイン〜
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