踏みつけて損傷したカーボンチェーンステー、損傷箇所に合った修復技術を選ぶことです
2026/07/22
いつもご覧いただきありがとうございます。
POWER-KIDSです。
以前の記事で、カーボンフレームは一点に力が集中するような衝撃を苦手としているとお伝えしました。
実際に意外と多いのが、ロードバイクを地面に寝かせておき、気付かずに足で踏んでしまうトラブルです。
今回は、踏みつけによってチェーンステーを損傷してしまった高級カーボンフレームの修復事例をご紹介します。
バイクは地面に寝かせず、できるだけ立てかけましょう
休憩中などに、ロードバイクを地面へ横にして置いている光景を見かけることがあります。
転倒する心配は少ないのですが、人が多い場所では足を引っかけたり、誤って踏みつけたりする危険があります。
カーボンフレームは、走行中に加わる大きな荷重には耐えられるよう設計されています。
しかし、足で踏むように狭い範囲へ力が集中すると、フレームを傷めてしまうことがあります。
ロードバイクは、できるだけ安全な場所へ立てかけるか、サイクルラックを利用しましょう。
コンビニエンスストアの皆様へお願い
サイクリストにとって、コンビニエンスストアは水分補給や休憩、補給食の購入に欠かせない存在です。
最近では、駐車場の一角へサイクルラックを設置してくださる店舗も増えてきました。
私たちサイクリストにとって、本当にありがたい取り組みです。
サイクルラックがあれば、ロードバイクを地面へ寝かせたり、壁やガラス面へ無理に立てかけたりする必要がなくなります。
全国のコンビニエンスストアの皆様には、可能な範囲でサイクルラックの設置をご検討いただければ、大変うれしく思います。
チェーンステーはただの細いパイプではありません
今回損傷したのは、後輪とフレーム中央部をつなぐチェーンステーでした。
ロードバイクは、チェーンやスプロケットなどの駆動系が右側に集中しています。
ペダルを踏み込んだ力はチェーンを通じて後輪へ伝わるため、右側のチェーンステーには、ねじれや駆動による大きな負担がかかります。
そのため、多くのカーボンフレームは左右がまったく同じ形や構造で作られているわけではありません。
右チェーンステーは、駆動力を受け止めるために、形状やカーボンの積層を工夫して設計されています。
軽量でありながら、必要な強度と剛性を持たせなければなりません。
だからこそ、チェーンステーの修復は、単純に傷んだ部分へカーボンを巻けばよいという作業ではありません。
修復会社はどこでも同じではありません
POWER-KIDSでは、国内の複数のカーボン修復会社と直接お付き合いをしています。
それぞれの会社で、得意とする損傷箇所や修復工法、積層技術、塗装技術が異なるためです。
今回のようなチェーンステーの損傷では、見た目を元に戻すだけでなく、走行中に必要な剛性や強度を再現することが求められます。
そこで今回は、チェーンステーの修復経験を数多く持つ会社へ依頼しました。
修復会社を一社に固定するのではなく、
損傷した部位とフレームの構造に合わせて、最適な修復先を選ぶ。
これも、専門店の大切な役割だと考えています。
修復には約半年かかりました
今回の修復には、約半年という長い時間をいただきました。
カーボンの積層作業だけでなく、硬化、仕上げ、塗装、デカールの再現まで、一つひとつ手作業で進める必要があったためです。
決して短い期間ではありません。
お客様にも長くお待ちいただきました。
しかし、完成したフレームは、手で丁寧に触りながら確認しなければ、どこを修復したのか分からないほど自然な状態に仕上がりました。
塗装の色合いや模様も再現され、デカールも手作業で製作されています。
乗った感触にもご満足いただきました
カーボンフレームの修復で一番大切なのは、外観だけではありません。
実際に走ったときの感触がどうなのか。
違和感はないか。
必要な剛性が保たれているか。
修復後にお客様へ乗っていただいたところ、走行感にもご満足いただくことができました。
見た目だけを整えた修理ではなく、再びロードバイクとして走れる状態へ戻すことができたのです。
修復費用は決して安くありません
カーボンフレームの修復には、高い技術と多くの作業時間が必要です。
そのため、修復費用は決して安いものではありません。
場合によっては、買い替えた方が合理的なこともあります。
しかし今回のフレームは、イタリアのトップメーカーらしい美しいデザインを持った高級フレームでした。
お客様にとっても、簡単に手放せる一台ではありません。
修復費用や期間、新しいフレームへ買い替える場合の費用などを比較し、お客様とご相談したうえで修復を選択しました。
そして、その価値に見合う仕上がりで戻ってきました。
イタリアの名車を、日本の職人が蘇らせる
イタリアのトップメーカーが生み出した、美しいカーボンフレーム。
それを日本の職人が、一本一本カーボンを積層し、再び走れる状態へ蘇らせる。
塗装を整え、模様を再現し、必要であればデカールまで手作業で作り直す。
完成したフレームは、修復した場所を知らなければ気付かないほど自然に仕上がっていました。
まさに職人技です。
カーボンフレームを作る技術だけでなく、損傷したフレームを蘇らせる技術も、日本のものづくりの素晴らしさだと思います。
修理するだけでなく、最適な職人へつなぐ
POWER-KIDSが直接カーボンを積層して修復しているわけではありません。
私たちの役割は、損傷の状態を確認し、修復できる可能性を判断し、その部位に適した技術を持つ修復会社へつなぐことです。
良いロードバイクを作るメーカー。
それを蘇らせる日本の職人。
そして、お客様と修復会社をつなぐ専門店。
その橋渡しをすることも、私たちの大切な仕事だと考えています。
POWER-KIDSは、こうした高い技術を持つ日本の修復会社とのご縁を、これからも大切にしていきます。
最後に
カーボンフレームを損傷したからといって、すぐに諦める必要はありません。
ただし、どのような損傷でも、どの会社でも同じように修復できるわけではありません。
損傷した場所。
フレームの構造。
必要とされる強度。
塗装やデザイン。
それぞれを確認し、最適な修復方法を選ぶことが重要です。
当店で購入されたロードバイクに限らず、メーカーや購入店を問わずご相談を承っています。
大切なロードバイクをもう一度走らせたいと思われたら、まずはPOWER-KIDSへご相談ください。
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POWER-KIDS
住所 :
群馬県伊勢崎市連取元町287ー1
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伊勢崎で安全なロードバイク走行
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