ローラー台の種類とお値段とオススメ。
2018.12.10 Mon
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こんにちは、高崎店ふくだです。
サイスポ(Cycle Sports)などの雑誌のローラー台特集でGTローラーが出ていることもあってか、
最近、GTローラーの問い合わせが多い今日この頃です。
そんなわけで今回はローラー台のお話を。
ローラー台の種類
サイスポ1月号の表紙はWahooのキッカーですね。なんだか未来ですね。
前輪まで上下に動いたり、Zwiftなどのゲーム、バーチャル世界に合わせて前から風が出る扇風機まであるんですよね。
記事ではwahoo、エリート、GTローラーの音を計測して比較していたり参考になりますね。
まず、最近はやりのスマートローラーというものは何かと言いますと、
Zwiftなんかとの連動専用のものをスマートローラー、そうでないものをクラシックローラーなどと呼び分けたりします。
スマートローラーとそうでないローラーの中でも、
・前輪固定式
・タイヤドライブ式
・ダイレクトドライブ式
・三本ローラー
などの種類があり、ここがよくご質問頂くところですね。
何が違うのか。メリット、デメリットは?
お値段は?
っていうことですね。
今日はそんなお話をしていきましょう。
昔ながらの後輪固定、タイヤドライブ式のメリット、デメリット
昔からある固定式ローラーと言えばコレですね。
後輪を固定して、タイヤに負荷をかけて回すタイプですね。
ずばりこのタイプのメリットは安さですね。
昔からあるタイプですし、いろんなメーカーも作っています。
油圧で負荷をかけるタイプかマグネットで負荷をかけるタイプかで値段も違いますが、
安いものだとマグネット式なら2万円程度からあります。
デメリットとしては、とにかく音がスゴイです。
ローラー台の音の原因は、
・負荷ユニットの音
・タイヤが振れて擦れる物理的な音
の二つが大きいのですが。
昔ながらのタイヤドライブ式は両方とも盛大に鳴ります。
特に安価なモデルですと、『古い掃除機の音量+古い洗濯機くらいの振動』、
そこまで言うとちょっと大げさかもしれませんが、
アパートやマンションでは使うのが難しい場合が多いですね。
あとは、普通のタイヤで使うとすぐにすり減ってしまうので、
ローラー専用のタイヤを用意する必要があります。
ホイールと専用タイヤとカセットスプロケットを別途に買って、
毎回ローラーをする毎に脱着するってかなり面倒臭いです。
でも、とにかくリーズナブルに手に入るのが嬉しいポイントですね。
最新のダイレクトドライブ式ローラー台のメリットデメリット
後輪固定でタイヤドライブですと、とにかく音が厄介でした。
特に音が鳴る原因だったのが、タイヤとローラーの摩擦、それにともなう振動。
そんなわけで、思い切ってホイール無しで出来るようにしようっていうのがダイレクトドライブ式ですね。
これは画期的です。
まず第一のメリットは静香ちゃんです。のび太さん素敵です。
従来のローラー台が嘘だと思えるほどに静かです。
そして、専用にタイヤを用意しなくて良いというのも大きいポイントです。
何せ、ホイール、タイヤを専用で用意すると1万円ですからね。バカバカしいです。
さらに、毎回、ホイール付けたりはめたり面倒です。
ダイレクトドライブが昨今主流になっている一番の理由は、
パワー計測がしやすいということも一つあります。
パワーメーターがなくても、ドライブトレインに直接負荷をつなぐので、ローラー台本体にパワー計測機器(或いは推測値を計算)が入っているものが多いですね。
パワー計測が出来るというのは、ローラー台トレーニングをする上ですこぶる重要です。
パワーメーターってお高いですから、ローラー台でパワーを測ってくれたらお財布に優しいです。
そして、パワー計測が出来ると、みんなの大好きZwiftも正確な数値で出来ちゃうわけです。
さらに高価格帯のものになると、ゲームの世界と負荷が連動したりスゴイです。
連動タイプかどうかというのも買う前にしっかりチェックしたいポイントです。
そんなわけで、スマートローラー=ダイレクトドライブ式と言っても過言ではないです。
デメリットとしては、重いです。
どのメーカーのものも20kg前後あります。
気楽に移動させられる重さではないですね。
デメリットその2としては、高いです。
リーズナブルでオススメとしては、Elite(エリート)のTuruno(トゥルノ)というモデルがありますが、
それでも76,380円+税となかなかのプライスです。
Zwiftと完全に連動するタイプですと10万~20万円以上するものも。
デメリットその3は揺れないということです。
後輪固定式は揺れないので、実際に外を走るときと違って、上半身を全く使えません。
もがく(高出力で頑張ってこぐ)時に、フレームが固定されている分、フレームにダメージが溜まりそうで不安という人もいますね。
ローラー台の革命、前輪固定GTローラー
固定式のローラーは揺れない。揺れる三本ローラーはバランスを崩すと落ちてしまうし難しい。
その中間を取ったのがGTローラーですね。
前を固定して、なおかつ程よくウネウネと動いてくれます。
動画で見ると分かりやすいですね。
これによって、完全にダンシングとまでは言えないにせよ上半身もいくらか使えますし、
自転車のフレームへのダメージの心配もなくなるわけです。
GTローラー以外にも前輪固定式はありますが、他はここまでスムーズに揺れません。
あと、メーカーによりますが、GTローラーが使える負荷範囲が広くて、様々なトレーニングで使えます。
そして、驚くのが静かだということです。
タイヤ駆動式の一種になるのですが、接触するローラーが2本で、しかも非常に高精度のローラーということでとにかく静かです。
モノによってはダイレクトドライブよりも静かなんじゃないかと思います。
私自身、アパートの自室で使っていますが全く問題ないほどに静かです。
使うタイヤによっては音がします。
ミゾが切っているタイヤ、MAVICのイクシオンなどはそれなりに音がしました。
BontragerのRシリーズはミゾが切っていないので非常に静かですね。
理想的なのはトレーナー専用タイヤですが、通常のタイヤで使っても2本のローラーで接触させるおかげかそこまでタイヤはすり減らないように感じています。あくまで個人的な感想ですが。普段履きのミゾの入っていないタイヤで使えば十分かな、と。
専用ホイールに交換せずに使える方が楽です。
そうは言ってもレース用の高級タイヤで使うのは抵抗がありますが。
お値段は税込み75,390円。
ダイレクトドライブ式より安いんですね。
タイヤ駆動後輪固定式と比較するとお高いですけどね。
静音性と揺れることを考えると安くはないですが、高くはないと思います。
重量は約10kg弱。
ダイレクトドライブと違って、移動させるのも苦にならないです。
足がたためるので、室内でもさほど邪魔になりません。
脱着も前輪を外して付けるだけなので、チェーンをさわることもないですし、楽です。
そう、このローラー、非常に革命的なんです。
とは言ってもデメリットもあります。
スマートローラーとしてのZWIFTでの運用ですね。
スマートトレーナー化のキット(GT-eSMART32,000円+税)も今年から販売されていますが、
駆動方式としてタイヤを介するのと、掛かる重量が人によって違うので、使用環境(タイヤの種類、空気圧、ユーザーの体重)などで負荷が微妙に変わってしまいます。
まあ、微妙にですが。
また、ダイレクトドライブの場合、ローラー台本体で正確なパワー計測が出来るものが多いですが、
GTローラーの場合、パワーをある程度正確に計測しようと思うと別途パワーメーターが必要になります。
ZWIFTでのトレーニングだけ考えると、スピードメーターでのパワー推測値で問題はないのですが、
レースやイベントに参加して遊ぼうと思うとパワーメーターが必要になります。
つまり、Zwiftをトレーニングメニューを表示させるだけのツール、FTP計測などのツールとして考えるなら問題はないのですが、
ZWIFTで遊ぼうと考えている人の場合、ダイレクトドライブの方がスマートトレーナーとしては優秀と言えるかもしれません。
逆にZWIFTなどの連動を使わない場合、シンプルで使いやすくて良いです。
まとめ
ローラー台もいろいろな種類がありますが、
それぞれの特性を理解して、予算、使用目的に合ったものを選ぶのが大事ですね。
静音性に関しては人によって感じ方も違いますので、お店で現物を確認すると良いですね。
当店ではGTローラー、実際に体験できるようにしています。
ぜひ、体験しにおいで下さい。