初めてのマウンテンバイク、オススメは?
2018.11.19 Mon
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こんにちは、高崎店ふくだです。
先日、ロードバイクの走行会のあと、マウンテンバイクの試乗車をみなさまに試してもらったところ、
予想外に、
「マウンテンバイクって楽しいですね」
という声を頂きました。
ありがとう御座います。
ロードとはまた違って面白いですよね。
そんなわけで今日は初めてのMTB(マウンテンバイク)でオススメの車種の話をしていきましょう。
当店の試乗車たち。
定価10万円ちょっとのTREKのハードテールX-caliber8。
cannondaleの35万円ほどのハードテールF-Si。カーボンのLeftyのハードテール。
と言いましても、
「カーボンかアルミかっていうのは分かるけど、ハードテールって何? Leftyって何?」
などなど。
ロードバイクではなじみのない単語もあるでしょう。
順番に見ていきましょう。
お値段お手頃、アルミのハードテール。
まず、ハードテールとは何ぞやということですが、
要は前にだけサスペンションがあるモデルですね。
後ろにもサスペンションがあるモデルは「フルサス」と呼ばれます。
フルサスの方が凸凹の多いところは楽ですが、
お値段がアルミでも30万円以上ということもあって、
一台目としては少々構えてしまうところです。
あとは、トレイルを走る時には、登りで車体を担ぐこともあります。
かつぐときにはハードテールの方が軽いですし、肩をかけやすいので楽ですね。
何よりも10万円くらいの値段だと気軽に始められるということで、
一台目で人気があるのはアルミのハードテールですね。
TREKの場合、X-caliberとMarlinですね。
X-caliberの方がフレームが軽く、付いているパーツも良い上位グレードとなっています。
このレンジですと、ズバリおすすめはX-caliber 8 ¥111,000+税。
エアサス、油圧ディスクブレーキという押さえたいポイントを押さえています。
「1台目だからとりあえずは何でも良いや」
というのもありですが、
エアサス、油圧ディスクブレーキ、という二点はやはり抑えておきたいポイントでしょう。
エアサスとは、エアーサスペンションですね。
空気を入れる量を調整することで好みのサスペンションの具合を作れます。
油圧ディスクブレーキについては、現在のMTBはほぼ全て初期装備になっているので、あまり深く考えなくても良いかもしれません。
もう一つ上のグレード、X-caliber 9(¥166,000+税)になると、シマノの油圧ディスクブレーキになります。
何かと安心です。
アルミのフルサス? フルカーボンハードテール?
ロードバイクを乗っている人ですと、
「せっかく買うなら、やっぱりカーボンでしょ! ロードでも結局、後からカーボンに乗り換えになったしね!」
という人もいるでしょう。
はい、やはりMTBでもフルカーボンは良いです。
軽いです。
あと、所有していて、何となく嬉しいです。
ハードテールですとフルカーボンでも25万円程度からあります。
対してフルサスですと、アルミでも30万円くらいから、フルカーボンですと40万円は優に越えてしまいます。
「恐るべしフルサス!!」
と思う人もいるでしょう。
例えば、人気モデルとしては、
・ハードテール+フルカーボン=TREK PROCALIBER 9.6 288,000円+税
・フルサス+アルミ=TREK REMEDY 8 370,000円+税
と言った具合ですね。
そうは言っても、最近はアルミのフルサスでもリーズナブルなモデルも出ていますね。
今年のTREKからはアルミのフルサスでもFUEL EX 5 29というモデルが232,000円+税と素晴らしくリーズナブルな価格で出ています。
CANNONDALEからはHABIT6が220,000円+税ですね。
アルミのフルサスか、カーボンのハードテールかは、
どういう路面をよく走るかというのが判断基準になります。
有料のリフトで登って、整備されたダウンヒルコースを遊ぶという使い方がメインの人は、
フルサスがオススメです。
常設の有料コースなどと呼びます。白馬、ふじてん、富士見パノラマなんかが有名ですね。
やはりテクニカルなところはフルサス最強です。
ハードテールだとテクニックがいる場所でも、フルサスはスルスル進んでいけますね。
対して、近所の里山のトレイルを探検するという場合、
そこまでテクニカルな下りっていうのは少ないですのでハードテールで事足りる、
というより、フルサスだと簡単すぎて、むしろハードテールの方が面白いと感じる人もいるでしょう。
何よりも登りが楽です。
もちろん、ハードテールでも常設の有料コースは行けます。
REDBULL RAMPAGEみたいなフリーライドはもちろん出来ませんが。
基本的には良識の範囲内であれば、ハードテールでも走れます。
フルサスは後輪もバネがあるので快適という差になります。
cannondaleのLEFTYは?
cannondaleの出しているLEFTYというのは、フロントのホイールが左側だけで固定されているとても変わったモデルですね。
お店の入り口付近に飾っているので時々質問も頂きます。
LEFTYのメリットっていうのはいくつかあるのですが、
まず一番は見た目がカッコイイというのがあるでしょう。
性能的には、とにかくカッチリしているというのがあります。
ハンドリングがカッチリしているんですね。
そして、サスペンションが非常にスムーズ。
この辺は実際に乗っていても体感出来ますね。
難しい理屈はメーカーHPにお任せします。
Cannondale メーカーHPのLEFTY OCHO解説ページはこちら
片持ちのメリットだけじゃなく、Leftyは倒立サスペンション。
オートバイなんかでも、レース用のスーパーマシーンなんかに採用されていますね。
見た目だけではないんです。
その分、高いです。
とは言っても、ハードテールのフルカーボンモデルであるF-Si Carbon4なら34万+税。
フルサスを買うと考えれば、まあ、お手頃プライスとも言えます。
とは言っても、Leftyじゃない普通のサスと比較すると10万円近く高くなるので、やはり高級モデルではあります。
初心者の最初の一台目としては、特にオススメというわけでもないですが、
個人的にはとても好きです。
とにかくカッコよくて、所有欲を満たしてくれる車体ですね。
Cannondaleしか作ってませんしね。
さらに、今の新型2019年モデルからはLefty Ocho(レフティ・オーチョ)という新型にもなりました。
Leftyに興味がある人は今が買いですね。
トラベル量とホイールサイズ
ハードテールかフルサスか。
アルミかカーボンか。
この辺りは何となくお分かり頂けたでしょう。
もう少し掘り下げてチェックしておきたいのが、トラベル量とホイールサイズですね。
トラベル量っていうのは、サスペンションの可動範囲ですね。
ハードテールのモデルはだいたいが100mmです。
フルサスになりますと、TREKの場合ですと、
・Top Fuel 100mm
・FUEL EX 130mm
・REMEDY 150mm
と言った具合で車種によって異なります。
トラベル量が大きい方がショック吸収に強いので、お尻が快適ですね。ただ、登りの時はサスがグニョグニョして疲れます。
小さいとショック吸収も小さいですが、軽く速くという味付けになります。
そんなわけで、クロスカントリーレース(略してクロカン)、周回コースでいかに速く走れるかを競うレース向けのTop Fuelは100mmというわけです。
・コース難易度が高くないクロカン→ハードテール
・コース難易度が高いクロカン→フルサスの100mm
・下りもあってテクニカルなエンデューロなど→ある程度トラベル量のあるフルサス
というような使いわけになるんですね。
常設コースを楽チンに下りたいというなら、REMEDYが楽チンというわけです。
ハードテールはその分、ライダーのテクニックで下らないといけないので、それはそれで楽しいというわけです。
ホイールサイズ、27.5インチか29インチか。
昔はホイールサイズは26インチしかなかったですが、今の主流は27.5か29ですね。
どちらが良いかという話は各メーカー様々な見解がありますが。
ホイールサイズが大きい方が、障害物の乗り越えが楽ですし、舗装路なんかも有利ですので自走でトレイルまで行くっていう時なんかは便利ですね。あとは、クロスバイクのタイヤに履き替えれば、街乗りもスイスイです。
ホイールサイズが小さいと、急カーブを曲がるのが楽ですし、前輪を持ち上げたりするのも楽ですし、登りのトルクも有利です。言うなればテクニカルな切り返しのあるトレイルなんかに強いというわけです。
当然ですが、重量に関してはホイールが小さい方が軽いです。
あとは身長ですね。
29インチはホイールベースも大きくなりますし、ハンドルも高くなりますので、ある程度身長がないと扱いが厄介です。
目安としては170cmくらいが境目になります。
ホイールサイズについては、車種ごとに決まっているものもありますし、
同じ車種でも、フレームサイズによって変わるというモデルもありますね。
いかがでしょうか。
何となくMTB、マウンテンバイクのイメージがわいてきたでしょうか。
昨今はスルーアクスル、Boost+、セミファットなど、正直、我々自転車店のスタッフでも日々勉強していないとついていけないほどに、
マウンテンバイクっていうのはどんどん新技術が出て来るのですが。
とりあえずは、ハードテールにするか?フルサスにするか?トラベル量は?ホイールサイズは?と言ったところだけ理解出来ていれば、まずは大丈夫です。
いくらかご要望もありますので、1月頃にプチMTBツアーなども企画しようと思っています。
MTBを持っていない人でも当店の試乗車を使えるようにする予定です。
まだ詳細は決まっていないですが、参加人数に限りがありますので、興味のある方はお気軽にご相談下さい。
皆様のご来店お待ちしています。